Simetrix入門ー電力の測定
Ver.1.000 2009.08.09
更新履歴
2009.08.09 Ver.1.000 新規作成
電力の測定は、過渡解析にて行えます｡
図１ 測定回路
この回路のR1の消費電力を求めます｡
図2 素子の電力の測定
するとカーソルがプローブになりますのでR1をヒットします｡
図３ 電力のグラフ
電力の瞬時値でなく平均を求めるには矢印でし示したアイコンを押します｡
図４ 電力の測定
このように､約１Wと求まります｡実効値1Vrmsを１Ωに加えたのですから１Wであっています｡
さて、下の回路の場合も同じです｡
図５ 降圧コンバータの例
すると、
図６
はじめのほうは過渡応答があるので安定部分をカーソル測定にて平均を求めました｡これよりまとめると
| V1 | V2 | Q1 | D1 | R4 | R2 |
|---|---|---|---|---|---|
| -6.65W | 136mW | 310mW | 384mW | 5.83W | 124mW |
| 100% | - | 4.7% | 5.8% | 87.7% | 1.9% |
表1 消費電力と内訳
となり、V1,V2以外の合計が6.65Wとあっています｡
ここで､V2とR1からFETのゲートドライブ電力は58.3mWでFETのドレイン消費電力は310mWと分かります｡
つづく