Simetrix入門ー磁気部品
Ver.1.000　2009.03.29

更新履歴
2009.03.29　Ver.1.000　新規作成

磁気部品は、

図０
この5つです。Ideal　Inductor　Lは理想コイルなので説明は不要でしょう｡
また、Lossy　Inductorも理想コイルに抵抗が入っただけなので説明は不要でしょう｡


【理想トランス】

図１

クリックすると,

図２

左上のCunfigurationブロックの＃primariesは一次巻き線の数を指定します｡
＃Secondariesは、二次巻き線の数を指定します｡

右上のSelect　windingは、巻き線をしてします｡なお「：」の後ろは巻き線比を表しています｡
Ratio　to　primary１は、基準となる1次巻き線１に対するSelect　widingで指定した巻き線の巻き線比を表しています｡
これを使って各々の巻き線の巻き線比を指定します｡

下半分のInductance　and　couplingは、まき線間の結合率と基準となる一次巻き線のインダクタンスを指定します｡
Primary1　inductane　は、基準となる一次まき線のインダクタンスです｡
それ以外のインダクタンスは、これとのまき線比の２乗をかけた値になります｡
その下のInter-primary　cuplingは、一次まき線同士の結合率を指定します｡
右上のinter-secondary　cuplingは、二次巻き線同士の結合率を指定します｡
右下のPrimary−secondary　cuplingは、一次、二次間の結合率を指定します｡


さて、例として100V：24Vの電源トランスを上げてみます｡
この場合,一次、二次のまき線は１つづつです｡
まず、一次インダクタンスは1.04H、一次二次間結合率は0.982とします｡
巻き線比は,0.24ですね。

したがって、

図３
となります｡


図４
なお、巻き線抵抗はないと不安定になることがありますので,R1,R2を入れました｡

図５
すると、100Vで24Vです。


【トランス】


図６
これは、コアの磁気特性も含めたトランスの指定です｡

図７
理想トランスの項目のほかにコア材の指定ができます｡

省略します｡

つづく